メダカの産卵と光

こんにちは!お久しぶりのメダカ生活日記です!
しばらく風邪でぐったりしていた私です…。ここのところ気温差が激しく、体調を崩してしまった方も多いかもしれません。私の元気のなさがメダカにうつらなければいいですけれど…!

さて、今回はメダカの産卵についてのお話です。
繁殖時期のメダカは条件が整っていれば毎朝のように卵を産みますが、なぜ朝に卵を産むのでしょうか?また産卵時間を調節することは可能なのか…?調べてみました。

メダカの水槽や飼育容器に夜のうちに黒い布をかぶせておいて、明るくなってから黒い布を取り明るくするということを続けていると水槽内が明るくなったことで産卵が始まるといったことができるようになるそうです。これはやはり明るくなること、光が当たることが何かしらの産卵の合図のひとつになっていると言えます。

光が当たることが産卵を開始させる合図だとすれば、人工的に光を調節してやれば産卵が始まる時間を調節することはできるのではないかということになります。これについて人工的に照明時間を変えてみた実験結果がありました。

毎朝産卵をしているメダカを人工的な照明の条件下におくと明るくなるはじめに産卵をするようになるようです。昼夜を逆転して夜に照明をつけ朝に照明を消すようにするとはじめのうちは産卵時間が乱れますが、一週間ほどで新しい環境にメダカが対応して人工的な明るさの始まりにメダカは産卵をするようになります。メダカの産卵時間は光の周期に完全に沿っていて、行おうと思えば希望通りの時間に卵を採取することが可能ということです。

基本的にはメダカはどんな光の周期においても光がさしてから1時間以内に産卵がおこるということです。しかし、あまりに暗い時間が長いと光がさすのを待たずに産卵が始まることもあるようです。逆に暗い時間が短すぎると明るくなっても産卵がおこらないこともあったり産卵時間が不定期になったりするのだとか。

このことより暗い時間に産卵準備が行われ、明るくなると産卵をはじめるということがわかります。暗い間にメダカのメスの体内では卵の成長、成熟といった産卵の準備がなされるようで、ある程度暗い時間も必要だということです。これに加えて暗い間と明るくなり始めにオス、メスの間の様々なやりとりがあり、自然な条件下では早朝に産卵がはじまることになります。

メダカの産卵には光のあたり具合など自然と同じような状況をいかにつくり上げるかということになります。室内で飼育している場合などは光が当たりづらかったりする場合もあります。人間もそうかもしれませんが、日が昇ると活動し日が沈むと休むといったことが一番いいのかもしれません。

光はメダカの産卵において重要ですが、産卵に関する条件は光だけではなく他にも様々あります。今回は光というものにスポットを当ててメダカの産卵というものについて調べてみました。

調べれば調べるほどメダカは奥が深くておもしろいですね…!


参考文献 - 江上信雄 (1989) 『メダカに学ぶ生物学 - 生命現象のミクロとマクロ』 中公新書

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